煮詰まる企画会議
食品や化粧品などのメーカーからコンサル、広告、人材など、どの業界でも新しい売上を作るために「新規企画」が求められます。
しかし、ある程度歴史のある企業であれば企画が出しつくされているため、頭をひねって考えて上司に持っていっても「これは前に考えたけどボツになった。今やる根拠はあるの?」などと却下されることもしばしばです。
しかも、そんな会社ほど恐ろしいことにマンネリ化した「企画会議」が定期的に開催されています。惰性で出したアイディアがダメ出しされるのはいつでも憂鬱なものです。
そこで今回は、そんな企画会議で「根拠」のある企画の簡単な作り方をご紹介します。
使うのはツールとフレームワーク
企画を簡単に出す方法はSEOを意識した記事テーマ探しの悩みからさようならする方法でも使った関連キーワード取得ツールとアドワーズのキーワードプランナーというツールとオズボーンのチェックリストというフレームワークです。
詳細な使い方やフレームの考え方に関しては以下の過去記事を参考にしていただきたいのですが簡単に説明しますと下記のようなものです。
関連キーワード取得ツール
特定のキーワードがGoogleやYahooでどんな言葉とセットでよく検索されるか簡単にわかるツールです。例えば「ドライヤー」であれば「ドライヤー うるさくない」など、よく検索されている複合キーワードが何百とでてきます。
キーワードプランナー
月間の平均検索ボリュームがわかるため複合キーワードのうち、どんなキーワードが「月間何回くらい検索されているか」具体的にわかります。
オズボーンのチェックリスト
アイディア発想法の一つで、既存のアイディアを転用、応用、変更、拡大、縮小、代用、置換、逆転、結合の9つの視点から変えることができないか検討することで新しいアイディアを出す方法です。
【過去記事】msnjnp.hatenablog.com
msnjnp.hatenablog.com
具体的にやってみましょう
言葉で説明してもわかりにくいので実際に「ドライヤー」でやってみましょう。
関連キーワード取得ツールに「ドライヤー」と入力して関連キーワードを取得します。
一部しか表示していないですが、本当はもっとあります。「ドライヤー 爆発」なんてキーワードもニーズがあるんですね。
続いてこの複合キーワードのリストをキーワードプランナーで一斉に検索ボリュームを調べます。
すると下のようなキーワードの組み合わせで検索されることが多い様です。
今回は新規企画を考えることが目的なので特定のブランド名や「おすすめ」、「ランキング」を覗いていくと「価格」、「収納」、「風量」にこだわって検索する人が多いことがわかります。
つまり「収納しやすく風量がパワフルで価格がお手ごろ」という製品のニーズが多いことが判明したので、そこに特化するために下のオズボーンのチェックリストで既存製品から変更できることを探せば新企画の出来上がりです。
1 | 転用 | 使い道を変えられないか?どこかを変更すれば他市場に投入出来ないか? |
---|---|---|
2 | 応用 | 真似出来ないか?似た用途の商品からアイディアを借りれないか? |
3 | 変更 | 色、用途、使い方、形などを変えられないか? |
4 | 拡大 | 大きく、強く、長く、厚くすることで変わる事は?時間や付加価値、頻度は増やせないか? |
5 | 縮小 | 小さく、短く、薄くする事で変わる事は?省略したり省ける手間や工程はないか? |
6 | 代用 | 代用出来るものはないか?素材やアプローチを変えられないか? |
7 | 置換 | 入れ替える事の出来る要素、レイアウト、順番はないか? |
8 | 逆転 | 上下、左右、前後を逆にすると?役割を反対にすると? |
9 | 結合 | 組み合わせられないか?混ぜてみる事はできないか? |
もしかしたらシンプルで余計な機能はないけど風量はパワフルかつサイズはコンパクトという点に特化すれば旅行用としてヒットするかもしれませんね。
まとめ
根拠のある数字から出した企画なら上司も簡単には却下することはありません。
これで今日からあなたもヒットメーカーです。