市場調査会社の選び方|マーケティングリサーチの検討方法
自社のニーズにあった市場調査会社を探すのは困難
マーケティング戦略を立案するためには、時として市場規模や競合企業の実態、ユーザーへのヒアリングが必要になる場合があります。しかし、市場調査は一部の大掛かりなシステムが必要なデータ以外はマンパワーで行われていることが多く、極端な場合は一人からでも市場調査会社を作ることができるため市場調査会社は無数にあり、自社のニーズにあった市場調査会社を探すこと非常に困難です。
市場調査会社を探す前に決めなければならないこと
市場調査会社は、それぞれ得意領域を持っています。得意領域以外も一応相談に乗ってくれることはありますが、その市場調査会社内にリソースがなければ結局は外注に出してしまいますので割高になります。
大まかな分類と対応可能な調査内容、メリット、デメリットは以下の通りになります。
分類 | 得意な調査内容 | メリット | デメリット |
データ系(POSなど) | 市場規模、シェア | データの信頼性が高い | 想定していないデータは取得できない。 |
フィールド調査(企業団体へのヒアリングなど) | 市場規模、シェア、競合企業調査 | 調査設計の柔軟性が高い | データの根拠がヒアリングになる、調査数が少ない |
ネットアンケート | アンケート | 早くて安い、n数を多く取れる | 定性的な内容には向かない |
テレマーケティング | アンケート | 定性的な調査にも対応できる、ネットアンケートほどではないがn数を多く取れる | ネットアンケートと比較すると単価、納期の早さが劣る |
市場調査会社は担当者の当たり外れが非常に大きい
市場調査は、調査終了後に「やっぱりアレについても知りたい」と思っても多くの場合は追加料金、または新規調査扱いになり費用が発生します。そのため、依頼側もきちんとニーズを伝える努力をしなければなりませんが、やはり事前にクライアントのニーズを網羅した調査項目が設定されているかどうかは市場調査会社の担当者の力量が大きく影響します。
金額が大きい割には、大まかな項目しか擦り合わせずに開始しがちな市場調査ですが、事前の準備が非常に重要です。