マーケティングハック

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顧客層で分類するプロダクトライフサイクル【イノベータ理論】

イノベータ理論とは

 新商品が発売されると真っ先に飛びつく人から慎重になって口コミなどでそこそこの評価を得ていないと購入しない人まで様々な反応が見られます。このように商品導入期から市場定着〜後退期までの製品のライフサイクルに沿って顧客層がどのように変化するかを分類したものを「イノベータ理論」、「テクノロジーライフサイクル」などと呼びます。
導入期から市場定着〜後退期までの顧客層はそれぞれ「イノベータ」、「アーリーアドプター」、「アーリーマジョリティ」、「レイトマジョリティ」、「ラガード」と呼ばれています。詳細は以下で説明します。

イノベータ(革新者)

 新しいテクノロジーや新商品を追い求めて大々的にマーケティング活動が行われる前に独自に情報を収集して購入してしまう顧客層のことです。絶対数は圧倒的に少ないですが、記事やブログ等で情報発信している人も多く市場への影響力は大きいのが特徴です。

アーリーアドプター(初期採用者)

 イノベータほどではありませんが、製品の導入初期に購入する顧客層です。イノベータ同様情報感度が高い一方で、ハイテクに飛びつくイノベータとは違い製品のメリットを検討してから購入する層です。

アーリーマジョリティ(初期多数派)

 新技術よりも実用性を重んじる顧客層で新しいというだけでは購入せず、必ず口コミや事例等を確認してから購入するタイプです。アーリーマジョリティは顧客の3分の1を占めると言われており、新商品を発売した後はアーリーマジョリティにどれだけ受け入れられるかが最大の課題となってきます。

レイトマジョリティ(後期多数派)

 アーリーマジョリティと同様のタイプですが、若干否定的で周囲の人間が使っているのを見て「そろそろ買おうかな」と検討し始めるタイプです。口コミだけでなくサポートや信頼性を重視するタイプのため大企業の商品を好む傾向にあります。こちらもアーリーマジョリティ同様に顧客層の3分の1を占めると言われています。

ラガード(否定派)

 新技術やハイテクが苦手で、心理的にも否定的な層です。基本的には定着期以降でしか購入しませんが、他の商品と組み合わせていれば導入初期でも購入することがあります。

市場の溝「キャズム」

 アーリーマジョリティとレイトマジョリティで市場の3分の2が占められているというのがイノベータ理論の要となり、要はこの多数派にどれだけ購入されるかによって新製品の売行きが大きく変わってくるという事です。ただし初期採用者であるアーリーアドプターとこの多数派の間には大きな溝があり、それを「キャズム」と呼びます。