マーケティングハック

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10代〜20代の若者集客の方法をデータから分析

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予算がなくても使う時にはお金を使う若者

「若者の○○離れ」と未だに言われ続けていますが、実はそんなことはありません。
少し古いデータですが電通が15~29才の男女を対象に実施した「好きなものまるわかり調査」によると、低コストで割り切るところにはお金は使いませんが、価値を認めれば高額消費もするという使い分けが見て取れます。
また5人に1人は実名登録制のSNSに1日1回は投稿するなど情報や経験、感情をシェアしており、「価値のあるなし」に口コミが影響を与えているものと考えられます。
そのほかにも10代から20代をターゲットにするなら押さえておいたほうが良いデータを順番に紹介したいと思います。

若者にお金を使ってもらうためには

10~20代をターゲットにしていてもニーズや価格帯を外してしまっては意味がありません。予算感やどんな時にならお金を使ってもいいと思っているか押さえましょう。

月々の予算は年代で違う
同じ10代、20代といっても年代で月々の予算は大きく変わってきます。ターゲットの予算を大幅に超えた値付けはニーズが極端に落ち込むので注意しましょう。
電通の調査では高校生約1万円、大学生約3万5千円、社会人約7万円が月にある程度自由に使える予算となっています。
このうち40~50%が外食とファッションで占められていることは各年代共通しています。

一人よりも二人、両親や友達よりも恋人
シーンによっても使ってくれる金額は変わってきます。一人で食べる食事よりも誰かとすごすカフェ代の方にお金をかける傾向にあります。
またプレゼントに関してもどの年代も恋人のために使う金額が大きくなっています。面白いのは恋人の次が大学生や社会人は両親ですが、高校生だけは友達となっています。思春期の影響でしょうか?高校生がターゲットになっている場合は考慮すべきポイントです。

季節のイベントには半数が参加
どの年代もハロウィンやクリスマスなどの季節イベントに半数程度が参加するので、季節イベントはとても大事です。
各年代の予算は高校生約2千円、大学生約4千円、社会人約7千円です。

みんな自分へのご褒美が大好き
どの年代でも80%以上の人が自分へのプチご褒美を行っているようです。
その予算も高校生約8千円、大学生約2万7千円、社会人3万1千円を上限と考えているようで、高校生と大学生は月の予算と同程度を使ってもいいと思っています。

趣味によっては予算を大きく超えてもいいと思っている
海外旅行はどの年代も5万円以上かけてもいいと思っているようです。
また高校生であれば芸能人・アイドルに対しては1万円を超えてもいいと思っていたり、年代別で趣味によっては予算を超えてもいいと考えていることがわかります。

まとめ

データを見ていると単に若者が賢くなっているだけで、「若者の○○離れ」とは大人が「若者が(広告で誘導しても)ものを買ってくれず離れていく」とグチをこぼしているだけの様な気がします。
単なるプッシュ型の宣伝ではなく、使いたくなる瞬間に予算に合った「価値」を提供し、感情が「シェア」される仕組みが若者集客には必要のようですね。

参考

好きなものまるわかり調査