AARRRモデルとは?
グロースハッカーとセットで語られることの多い「AARRRモデル」とは、スタートアップ企業がデータドリブン分析を行う際の定番フレームワークです。ユーザーの状態を5段階に分類して、それぞれで取得するべき項目を抽出しています。
なぜAARRRモデルが有効かというと、単にCVや新規ユーザーの獲得だけを見るのではなくユーザーの行動を5段階に分けて各地点でのKPIを計測する事でユーザー行動の全体像を見ながらどこがボトルネックになっているか分かるからです。
AARRRモデルの項目
AARRRモデルは以下の5項目で構成されており、それぞれユーザーの行動サイクルに当てはまります。
Aqcuisition | 獲得 | ユーザーが訪問 |
---|---|---|
Activation | 活性化 | 新規ユーザーがコンテンツを利用 |
Retention | 再訪、継続利用 | ユーザーが繰り返し利用 |
Referral | 紹介 | 既存ユーザーが他ユーザーへ紹介 |
Revenue | 収益化 | ユーザーが課金を行う |
Aqcuisition(獲得)の分析ポイント
Aqcuisition(獲得)を分析するには以下の様な計測ポイントが想定されます。
初回訪問 | 新規ユーザー数 |
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非離脱 | 2ページ以上の閲覧、滞在時間 |
Activation(活性化)
Activation(活性化)を分析するには以下の様な計測ポイントが想定されます。
利用 | ○ページ以上の閲覧、滞在時間(Aqcuisitionより基準の高い数値) |
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登録 | メルマガ、RSS購読、アカウント作成 |
Activation(活性化)で重要なのは「なにをもって活性化とするか」という定義です。
定義次第で施策や改善ポイントが変わりますが、選択肢や記入欄の減少やUI/UXの修正といった「使いやすさ」が重要になります。
Retention(再訪、継続利用)
Retention(再訪、継続利用)を分析するには以下の様な計測ポイントが想定されます。
再来訪 | リピート率 |
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利用率 | 特定の機能が利用されているか |
Referral(紹介)
Referral(紹介)を分析するには以下の様な計測ポイントが想定されます。
紹介経由のユーザーの行動 | 直帰率、CVR |
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メディア | どのメディア経由が多いか |
リンク | 被リンク数 |
Revenue(収益化)
Revenue(収益化)を分析するには以下の様な計測ポイントが想定されます。
売上件数 | どれだけの割合がCVしたか(CVR) |
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単価 | 平均客単価 |
商品 | 売れ筋などの商品別の傾向 |
改善のポイント
5項目あるので優先順位が分からなくなりそうですが、基本は既存ユーザー(Activation、Retention)>新規ユーザー(Activation、 Referral)>収益化(Revenue)だと思ってください。