まとめ
- 必ず「仮説」を持つことで、効率の良い情報収集・分析が行える。
仮説思考とは
限られた情報の中から目標の達成のために必要だと思われる仮の結論(仮説)を持ち、その仮説を軸として情報を集め、仮説の実行、検証、修正を行うこと。
なぜ仮説思考が必要なのか
ただ漠然と分析対象の情報収集をしていても効率は非常に悪いため、最初に「課題の抽出」と「課題解決に必要な仮説」をしてしまいます。
例えばマーケティング担当が来年の計画を立てなければならないとします。その時「なにも考えずに市場データや競合企業の動向等を漠然と読み込む」と「一番の課題が売上の低迷にあるので、その要因から分析をする」では明らかに後者の方が効率も内容も良い計画を立てられるのではないでしょうか?
良い仮説とは
- 具体性、実効性がある(机上の空論では意味がありません)
- 手に入りやすい情報だけで判断しない(必要であれば仮説構築のための仮説も必要です)
- 検証する意味のある仮説を立てる(検証した労力に対して必ずリターンがあるようにしましょう)
具体例
例えば、とあるメーカーが売上の低迷に悩んでいたとします。この時の課題は「売上の低迷」で、仮にその要因が「競合企業との価格競争」だとすると、仮説は例えば「競合企業の商品と差別化をすれば価格競争には巻き込まれない」となります。後は、この仮説を検証するために「競合企業の商品との比較」、「差別化となる付加価値」などの情報収集と分析を行い、「小売店等へヒアリング」や「対象店舗を絞った限定販売」など小さくテストすることで仮説の実行を行い、その結果を元に修正し、「販売エリア全てでの本格的な販売」となります。