時計業界の動向と市場規模
日本の時計業界の市場規模は日本時計協会が推定しており、2014年は腕時計と置き時計の合算で8174億円となっています。
時計市場は不況や為替の影響を受けやすいという特徴があります。直近では、リーマンショックで市場は大きく減少したあと、回復傾向に推移していましたが円安になってしまったため2014年は輸入品が大きくマイナスになり市場全体も縮小しています。
ただし、外国人観光客の需要を取り込んだ国内メーカーは好調で国内生産品は拡大しており、上位企業も外国人観光客の取り込みに注力する傾向が見られ、セイコーが銀座に高価格帯専門店を出店したりしています。
上位企業
国内大手ではセイコーホールディングス(セイコーウオッチ、セイコーインスツル、セイコーエプソン、オリエント時計)、シチズンホールディングス(シチズン時計、リズム時計工業、プロサー)、カシオ計算機
海外大手ではスウォッチグループ、ロレックス、LVMH、リシュモングループ、フォッシルなどがあります。
まとめと将来予測
2020年の東京オリンピックに向けて海外からの観光客は増加の一途をたどっているため、外国人観光客需要は当面増加を続けると思われます。
ただし、景気や為替の影響を受けやすい特徴を考えると2015年現在では中国のバブル崩壊や景気後退が懸念されます。
また、あまり普及はしていませんがウェアラブルデバイスが拡大すれば既にアップルが参入しているようにスマートウォッチに異業種からの参入が増加すると考えられます。
参考
国内時計市場規模 日本時計協会msnjnp.hatenablog.com
msnjnp.hatenablog.com