マーケティングハック

マーケティングやビジネスに関する色々について、WEB関連や業界地図、業界分析を増やしていきたいです。

業界地図の作り方や業界分析の方法、市場規模の調べ方

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業界地図とは

ビジネス系出版社から何パターンか出版されていますが、要は業界分析に使うために各業界ごとに上位企業や市場動向、市場規模などをまとめたものです。
本を買うのもいいですが他の人と差別化するためにも自分で独自の情報収集をしましょう。

業界情報が入手出来る資料

業界地図を作るためには市場規模の推移と上位企業の動向を把握する必要があります。

市場規模の調べ方

あれば一番手っ取り早いのが政府の統計情報か業界の企業が集まって設立した協会が調査している統計です。
こういった公的な統計が存在しない場合は市場調査会社のHPなどを探してみましょう。インテージや富士経済、矢野経済などではプレスリリースで市場規模などを発表している場合があります。
その他では業界紙や日経などの経済紙にも業界の情報がある場合があります。ただし、これらの情報は前年比や将来予測しか載ってない場合が多いので、なるべく直近5~6年の推移が分かるものが望ましいです。

上位企業を把握する方法

業界紙や経済誌ではたまにランキング形式で発表される場合があるので、それが見つかればいいのですが、ない場合は協会などの業界団体のHPを見てみましょう。会員名簿があるので業界に関わる企業を把握することができます。
また、こういった会員名簿や情報がないのであれば、その業界にとって大口の仕入先や得意先の有価証券報告書を見てください。
取引先や株主として企業名が記載されている場合があり、名前があれば大規模な取引が可能な企業なので上位企業だと思って間違いないです。

上位企業の動向を把握する方法

上場企業であれば有価証券報告書などIR関連資料があるので動向や今後の戦略を把握することが可能ですが、非上場だと実績や企業の動向を把握するのが困難になります。
しかし、業界紙や経済紙でインタビューを受けているケースも多いので企業名と一緒に社長、マーケティング、商品開発、営業戦略などの単語で検索してみましょう。また、意外にも新商品・新事業に関するプレスリリースなどは商品開発の背景なども書かれていて貴重な情報源になります。

将来予測を考えるヒント

これまでの市場規模や上位企業の動向は資料さえ揃えば比較的難しい作業ではありません。しかし将来予測に関しては「今後どうなるのか」ということは考えなければなりません。
まず見るべきはこれまでの市場規模推移です。どういうときに市場は拡大、どうなったら市場は縮小したか状況を整理しましょう。
また、これも重要ですが市場が「拡大傾向」、「縮小傾向」、「横ばい」なのかも把握しましょう。最後に、上位企業がこの市場に投資するつもりがあるのか「やる気」が分かれば情報は揃います。

例えばウェディング市場を例にすると市場は縮小し続けていますが、その要因の多くは「婚姻組数の減少」にあります。
ウェディング市場の将来予測を考える上では、この「婚姻組数の減少」が今後も続くかどうかが焦点になりますが、人口動態などの統計を見れば少子化は明らかなので今後も「婚姻組数の減少」は続くと見当はつきます。
では企業のやる気はどうでしょうか?上位企業の大半はウェディング専業の企業で圧倒的なシェアをもつ企業はいないというのがこの市場の特徴です。少し雑な言い方になってしまいますが「他に主力とすべき事業もなく、競合から取れるシェアはたくさんある」という状況なので市場は縮小しても企業のやる気は高いといえます。ここまで情報が揃えば今後のウエディング業界は熾烈な争いになることが嫌でもわかります。

まとめ

市場調査をする際に見る情報や手法の定番をまとめてみました。就職活動などで業界分析をする機会が多いとは思いますが良かったら参考にしてください。
全てご対応できるかわかりませんが、コメント欄からリクエストいただければ業界や企業の分析をしますのでお気軽にどうぞ。
また参考例にしたウエディング業界の分析をした過去記事は下記になります。

msnjnp.hatenablog.com