マーケティングハック

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【出版業界】の業界分析・業界地図・市場分析

市場動向、市場規模

出版業界は、本や雑誌の企画・編集を担当する出版社と製本された本の流通を請け負う書籍取次によって構成されています。

業界の動向は「活字離れ」が影響し長期間の低迷を続けており、ヒットの有無によって増減はあるものの1996年頃をピークに一貫して減少傾向が続いています。
直近では雑誌・書籍の推定販売金額は1兆7,398億円(日本出版科学協会、2012年)、前年比マイナス3.6%となっています。
プラス要因としては電子書籍市場の拡大がありますが規模が1000億円程度と小さく、市場規模縮小分を補うに至っていません。

スマートフォンの普及に伴い、無料で閲覧出来るサイトやニュースアプリ、ゲームアプリに需要を奪われる傾向にあるため、今後も市場は苦戦されることが予想されます。
そのため、業界再編の動きが活発化しており、買収や電子書籍の共同展開などが行われています。

参考資料
2013年度の電子書籍市場は936億円、電子雑誌も加えた電子出版市場は1,000億円超え | 株式会社インプレス
日本の出版統計|全国出版協会・出版科学研究所


その他会社四季報など

上位企業の状況

上位企業としては総合系と言われるKADOKAWA、集英社、講談社、小学館が1000億円前後の売上(2012年度)となっており、その下に数十億〜200億前後の中堅という構造となっています。

その他としては
ビジネス系では、東洋経済新報社、ダイヤモンド社、日経BP社、実業之日本社、中央経済社、PHP研究所
文芸その他では、宝島社、デアゴスティーニ・ジャパン、マガジンハウス、秋田書店、新潮社、光文社、主婦の友社、白泉社、ぎょうせい、岩波書店、文藝春秋、幻冬舎
情報教育系では、ベネッセホールディングス、ゼンリン、学研ホールディングス、文溪堂、インプレスホールディングス、昭文社

また、書籍取次としてトーハンや日本出版販売が存在しますが、売上高は5000億円前後(2012年)と出版社を越える規模となっています。