マーケティングハック

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【フレームワーク】新商品の魅力が分かる買い手の効用マップ

買い手の効用マップとは

 買い手の効用マップとは「顧客が経験する6つのサイクル」と「効用を生み出す6つの要素」を掛け合わせて商品に魅力があり、本当に競合商品よりも優れているのか検証するフレームワークです。
 「顧客が経験する6つのサイクル」と「効用を生み出す6つの要素」はそれぞれ下記のような視点で見ます。

【効用を生み出す6つの要素】

  • 生産性(時間短縮やアウトプットの質に寄与するか)
  • シンプル(単純で分かりやすいか)
  • 利便性(手間がかからないか)
  • リスク(リスクが減らせるか)
  • 好感度(好かれているか、楽しいか)
  • 環境配慮(環境への負担は少ないか)

【顧客が経験する6つのサイクル】

  • 購入(商品は見つけやすいか、手続きは簡単か)
  • 納品(すぐ使えるか)
  • 使用(誰にでも使えるか、説明書は分かりやすいか)
  • 併用(類似品よりも優れているか)
  • 保守管理(手入れが簡単、保管に手間がかからないか)
  • 廃棄(廃棄コストは少ないか、環境への配慮はあるか)

効用マップの作成例

 横軸に顧客が「経験する6つのサイクル」を、縦軸に「効用を生み出す6つの要素」を配置して自社だけでなく競合の商品も含めてどこに魅力があるか検証します。使い方は、自社商品が勝っていれば自社と、競合の方が勝っていれば競合と入力して、どちらも当てはまらないのであれば空欄となります。

 購入   納品   使用   併用  保守管理  廃棄 
生産性     競合 
シンプル  自社   自社   自社   
利便性  自社   自社   
リスク  
好感度  自社   自社   競合 
環境配慮  競合 

 上記の例では、シンプルさや利便性の面では自社が優位に立っていますが、廃棄に関する環境配慮に関しては競合に負けているということが分かります。