マーケティングハック

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【業界分析・業界地図】生命保険

まとめ

  • 市場規模は40兆円以上の大規模市場だが、長期的には新規契約数が減少しており、国内市場は縮小傾向。
  • 販売チャネルの多様化が進んでおり、生活者の選択肢が広がっている。
  • 死亡に対する保険は減少傾向だが、医療・ガン・介護など生きるための保険は拡大余地がある。

 

市場動向・市場規模

 日本の生命保険市場規模は2012年で総額43.7兆円となり内訳は民間各社が37.1兆円、各共済団体が6.6兆円となっています。民間各社は既に2013年が発表されており34.7兆円と新規契約が減少したため前年比93%程度で推移してます。

 2000年ごろまでは45兆円を越える市場でしたが近年は40兆円〜45兆円弱の規模で推移している状況です。

 市場動向としては販売チャネルの多様化が進んでおり、複数の会社の保険を取り扱う「保険ショップ」やインターネットでのみで販売する「ネット生保」などが誕生しています。選択肢の増加やインターネットの普及、所得の伸び悩みを背景にユーザー自身が能動的に保険選びをする傾向にあると言われています。

 所謂、死亡に備えた第一分野と言われる保険の契約数は1996年をピークに減少傾向にあり今後もその傾向は続くと考えられます。一方で、生きている間の備えとして契約する医療・ガン・介護に対する保険は契約数全体に占める割合が増加傾向にあるた、生活者のニーズが変化してきています。

 近年は横ばいに近い推移を額ベースでは保っていますが、契約数自体は長期的に落ち込んでいるため今後の市場拡大は難しいと考えられる。

 

参考

日本共済協会:2012年度 共済事業概況について

生命保険事業概況 | 統計資料 | ニュースリリース・統計資料・刊行物 | 生命保険協会

 

上位企業の状況

上位企業は、かんぽ生命、日本生命、明治安田生命の他に第一生命、住友生命、T&Dホールディングス、アフラック、メットライフアリコ、ジブラルタル生命、ブルデンシャル生命、アクサ生命、ソニー生命、富国生命、三井生命、ライフネット生命、アクサダイレクト生命、など多数の企業が存在します。

 

  • かんぽ生命

 日本郵政グループの一社で2013年の保険料等収入は5.9兆円となっています。近年は新規契約数の減少により売上は減少傾向にあり、2012年の6.4兆円と比較しても落ち込んでいます。

2014年3月期 日本郵政グループ決算の概要 - 日本郵政

 

  • 日本生命

 同社の2013年の保険料等収入は4.8兆円となっています。前年は5.3兆円となっていたことから減少傾向で推移しています。

決算公告 | 日本生命保険相互会社

  

  • 明治安田生命

  同社の2013年の保険料等収入は3.6兆円となっています。その前年も同様に3.6兆円ですが2011年は5.1兆円だったため減少傾向となっています。

明治安田生命 | 決算公告