マーケティングハック

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【プランニングの基本】ターゲットの分類に必要なMECE(ミーシー)

まとめ

  • 意味は「全ての範囲をカバーしているが、重複のない状態」
  • プランニングの最初でこれを意識しないと後で抜けている部分や重複個所が発覚した際に手間がかかる。

 

MECE(ミーシー)とは

 Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字を取った略語で日本語訳は「相互に排他的で、共に網羅的」となっています。これだと意味が分かり難いですが要は「全ての範囲をカバーしているが、重複のない状態」ということです。

 なぜ、このような考え方があるのかと言うと分析対象に抜けている要素があったり、また分析対象同士で重複する部分があると分析そのものの前提条件が崩れてしまい意味をなさなくなってしまうからです。

 

具体例

 マーケティングに関するプランニングをする際に必ずターゲットを選定すると思います。例えばアンチエイジング化粧品であれば比較的年齢の高い女性がターゲットになるかと思いますが、これを「主婦」と「会社員」に分類したとします。しかし、年齢が高い女性であっても「学生」の場合もありますし、その他「経営者」なども考えられ、また「主婦かつ会社員」ということも考えられます。そのため「主婦」と「会社員」だけではMECEとはなりません。

 

 では、MECEとなっている場合ですが、仮に30代以上の女性がターゲットであるのであれば「30代女性」、「40代女性」、「50代女性」、「60歳以上の女性」とすれば全ての範囲をカバーし、重複もありません。

 

 また、先ほどの「主婦」と「会社員」を生かすのであれば、「主婦のみ」、「会社員のみ」、「主婦かつ会社員」、「その他」とすれば問題ありません。必ず分類する方法はあるので、まずは「分析したい視点」から分類を考えて下さい。分類のし易さだけで考えてしまうと本末転倒なので注意が必要です。