まとめ
- 広告の出稿する対象は「面」か「人」で分けて考えられる
- 出稿戦略は商品のターゲットの広さで決まる
そもそもディスプレイ広告とは(GDNとは)
簡単に言うと、各種サイト内にバナー広告が出稿されているのを見かけたことがあると思いますが、あの広告枠に出稿されているバナー又はテキストの広告を指します。
ここでは主にGoogleのグーグルディスプレイネットワーク(GDN)で配信出来る広告のターゲティングを前提に説明しますが、基本的な考え方はYDN、各種DSPなどでも通じるので参考になるかと思います。
広告を出したいのは「面」なのか「人」なのか
ディスプレイ広告の出稿戦略のプランニングは、まず、広告を「面(サイト)」と「人」のどちらを対象に出すのか考えることから始まります。
具体的には
- 「面(サイト)」
特定のキーワードが含まれているサイトに出稿する(GDNではコンテンツターゲット)
カテゴリーごとに分類されたサイトに出稿する(GDNではトピックターゲット)
特定のサイトを指定して出稿する(GDNではプレースメントターゲット)
- 「人」
検索行動から特定のカテゴリに興味関心があると判断された人に出稿する(GDNではインタレストカテゴリマッチ)
特定の面に接触した人に出稿する(GDNではリマーケティング)
などに分類出来ます。
このように検索ユーザーはネットワークから分析され様々な属性に分類されており、商品のターゲットの広さや広告予算に応じて出稿範囲を取捨選択することができます。
ターゲットの広さで広告の有効範囲が決まる
メニューの選択肢が広すぎてどこから出していいのか分からなくなりがちですが、基本は商品のターゲットの広さによります。
分かりやすく具体例を挙げてみたいと思いますが、例えば「ダイエット食品」と「結婚式」では同じ出稿戦略でいいのでしょうか?当然答えは「No」なのですが、それは両者のターゲットの広さが違うためです。
「ダイエット食品」のニーズは年齢性別を問わず存在しており、上記の「面」と「人」に分類されるいずれのメニューを選択してもそれなりの成果を挙げるでしょう。一方で、「結婚式」は一部の人が人生の中で一度だけ発生するニーズ(中には例外もいるかもしれませんが)のため、上記のメニューでは特定のユーザーにのみ限定して配信する「リマーケティング」と「プレースメントターゲティング」あたりしか有効ではないと思われます。
このようにディスプレイ広告の出稿戦略は、対象となる商品のターゲットの広さによって大きく変わります。
ちなみにメニューごとの有効範囲の違いは、下記の様に分けられます。
- あらかじめ特定の「面」と「人」にしか配信出来ないが、確度が高い
リマーケティング、プレースメントターゲティング
- 「面」や「人」を大きなカテゴリで分類しているため広く出稿出来る反面、確度が低い
コンテンツターゲット、トピックターゲット、インタレストカテゴリマッチ
※選択するキーワードや広告の表現次第でターゲットを限定することも出来ますが、ここでは出稿戦略を考えるためにあえて簡易的に説明しています。
※YDNとは選択出来るメニューが異なります。詳細は【まとめ】YDNとは - マーケティングハックを参照して下さい。